latest impression -CardWirth

latest scenario impression: 最近プレイしたシナリオ感想

 最近書いた感想です。筆者は日付の観念がないので「最近」がいつまでを表すかは不明です。読みにくいと思う方は上のショートカットからレベル別をたどって下さい。2003/03/10 ログを整頓しました。

latest

※感想を読む前に一度はCardWirth top の注意書きを読んで下さいね。

青く囚われた少女

 キャンペーンシナリオ第一話。話の流れが丁寧に作られたストーリーシナリオです。プレイしながら設定がかなりしっかり考えられていることが伺え、安心してプレイすることが出来ます。ある程度の謎を明らかにしつつ同時にまだ謎を残すあたり、キャンペーンシナリオの導入として非常に見事だと思います。筆者は途中まで気付かなかったのですが、情報カードも活用されていますのでそちらも時々目を通すといいかも知れません。続きをプレイするのが楽しみなシナリオです。(2003/04/28)

月へ向かう船

 月へ向かう猫を護衛するシナリオ。詳しいテキストによる描写や美しい音楽は筆者的にツボでした。幻想的な雰囲気がよく演出されていたと思います。最後の戦闘も凝ったもので、筆者の非戦闘員だらけのパーティ(^^;でもなんとかなりました。というように冒険者の見せ場もちゃんと用意されていたのはうれしいです。お話は絵本のようで戦闘は漫画っぽいノリになっているため多少好みが別れてしまうかも知れませんが、筆者は全体を通して楽しませていただきました。童話のようなストーリーシナリオをお探しの方には是非おすすめしたいです。○ (2003/04/27)

YOUKAI VILLAGE

 ゲゲゲの鬼太郎を題材にしたシナリオ。作者さんによる絵がとても丁寧に描かれていて鬼太郎の世界が非常に良く表現されています。話は全体的にほのぼのしたものですがイベントも多く、きっと楽しめると思います。探索は技能だけでなく能力判定にも対応して欲しいところでしたが、全体的に丁寧に作られていて非常に鬼太郎らしいお話だと思いました。鬼太郎の世界に行ってみたい方は是非。(2003/04/23)

夢の王様

 丁寧に作られたストーリーシナリオ。作者さん自作による素材や音楽の選び方がとても上手で、非常に雰囲気が出ています。ほぼ一本道のストーリーですが、筆者は素直に楽しませていただきました。戦闘など全体的な完成度も高く、安心して楽しむことの出来る一作だと思います。○ (2003/04/22)

深海の盟主たち

 まさに冒険と呼ぶにふさわしいシナリオ。魅力的なキャラ達との出会いと別れ、 冒険者の苦心と工夫など、冒険の醍醐味がふんだんに盛り込まれていてプレイヤを存分に楽しませてくれます。要所要所でセリフやPCをプレイヤに選ばせてくれるので、筆者の思い通りにPC達が活躍してとてもうれしかったです。音楽や素材も実に素晴らしいもので雰囲気を大いに盛り上げてくれます。

 戦闘がかなり大変なので傷薬などをたくさん持っていった方がよいでしょう。細かいところで魚人語辞典に対応していたのもうれしかったです(笑)。これぞ冒険、というシナリオをお探しの方は絶対プレイすべし。◎ (2003/04/20)

旧き沼の大蛇

 大蛇退治を描いたシナリオ。大蛇のステータスはそこまですごいわけではありませんが、退治するためのプロセスが一筋縄ではいかないところが強敵である大蛇を上手に表現していると思います。ただ戦うだけではマンネリ化しやすいCardWirth での戦闘を工夫を必要とすることによって補っているのはさすがだと思います。筆者は今回ちょっとおもしろいエンドに行ってしまいました。こんなエンドも用意されていたんですね。(2003/04/19)

奇塊

 下水のお掃除を依頼された冒険者を描いたシナリオ。全体的にコメディタッチで楽しいです。他の方の感想を読むまで依頼者のお名前に何も感じなかった筆者は鈍いのかしらん。コメディシナリオながら世界観をちっとも壊していない点は高く評価したいです。ホントに気軽に(笑)楽しめるシナリオをお探しの方におすすめ。(2003/04/18)

傾斜45度の戦い

 非常に丁寧に作られた探索シナリオ。細かいところまでプレイヤに工夫させる余地が作られていてきっと楽しめると思います。また、探索シナリオといっても一歩一歩地道に調査するようなタイプではなく、さくさくと攻略していけるところもいいです。戦闘も場面にあった工夫がされていてアツイものになると思います。探索シナリオが苦手な方にも是非一度やってみて欲しいシナリオです。○ (2003/04/17)

光の花

 伝説の光の花を探しに行くシナリオ。作者さん自作による画像とシナリオの雰囲気がマッチしていて、非常に感じが出ています。NPC とPC のセリフがバランス良く配されているところにも好感が持てます。ストーリーシナリオとして丁寧に描かれていますので、多くの方におすすめしたいシナリオです。(2003/04/16)

警備のお仕事

 博物館の警備をするシナリオ。短いながらもなかなか展開があり、ちょっとコメディっぽいノリも相まって楽しめると思います。また木偶工房さんによる美麗で個性的なモンスター達(笑)も必見です。気軽に楽しめるシナリオをお探しの方は是非。(2003/04/15)

アモーレ・モーテ――或いは<存在/非存在>についての言及

 心臓が痛いシナリオ(筆者としてはバリバリ褒めているつもり)。その重厚な雰囲気は圧倒的でプレイヤを飲み込まずにはいません。またさまざまなNPCと交わるPC達もそのセリフなどからとても魅力的に映ります。ストーリー自体も相当重いですが、そういったものが問題ない方には是非プレイしていただきたいシナリオです。○ (2003/04/14)

遺跡に咲く花

 ある花を手に入れるため遺跡を探索するシナリオ。細かい部分まで丁寧に作られていてとても楽しめます。オートマッピングしてくれるのはうれしいし、進むためにちょっとした工夫が必要とされるのはいい感じです。特にパズル的な数あては楽しめるものだと思います。ダンジョン好きの方に特におすすめのシナリオ。(2003/04/13)

鳥の歌が聞こえない

 薬草の仕入れをする娘の護衛を頼まれた冒険者であったが…。落差の演出が上手な、雰囲気のあるシナリオ。圧迫感のある展開はシリアスものとして素晴らしいです。また解決するために工夫を考える必要があることもCardWirth というゲームの特性を上手に活かしていると思いました。CardWirth プレイヤならとりあえずやっておけというシナリオだと思います。○ (2003/04/20)

墓守の苦悩

 墓で起こっている異変を解決するシナリオ。音楽やテキストなど、感じが出ていていいです。戦闘はちょっと面倒かも知れないので使えるアイテムがもらえるのはうれしいです。地味なシナリオが好きな方に特におすすめ。(2003/04/10)

債権回収支援依頼

 銀行員の依頼を受けて契約書を探すシナリオ。手軽に楽しめる探索ものとしてとてもよくできていると思います。疑問に思う部分があったらさらにじっくり探してみると、いいことがあるかもっ(?)。(2003/04/10)

調和を乱す者

 銃を使う冒険者の導入的なシナリオ。さくっと終わるのかなーと思いきや、後半はやりごたえのあるダンジョン&戦闘でとても楽しめました。配布されるアイテムについても、少なくともこのシナリオ内ではバランスが取れていたように思います。ガンマン志望(?)がパーティ内にいる方に特におすすめ。(2003/04/09)

風見魚のある酒場

 帰りに立ち寄った宿での交流を描いたシナリオ。村人も含めたNPC 達が生き生きと描かれていていて、なかなか楽しめると思います。さまざまな場面でNPC 達の生活感が感じられるのがとても良かったです。気軽に楽しめるシナリオとしておすすめ。続編にも期待したいです。(2003/04/08)

月光に踊る長靴

 行方不明になった猫を探すシナリオ。音楽などの効果も相まってちょっと幻想的な雰囲気が非常に良く出ていると思います。また右クリックを積極的に行うと違った楽しみも味わえます(笑)。ちょっと癒し系(?)のシナリオをプレイしたい方は是非。(2003/04/08)

時紡ぎ

 渋いながらも丁寧に作られたストーリーシナリオ。派手なイベントなどはあまりありませんが、プレイしていくうちに最初は何のことかわからなかった何気ないテキストもあとから思わずニヤリとさせられてしまうような描写がたくさんあって楽しめます。一本道のようで、アイテムをどうするかによってかなりさまざまな分岐が用意されています。このシナリオは個人的にいかにもCardWirth らしいシナリオだと思いました。○ (2003/04/07)

狼の親子

 正直感想を書くのが難しいシナリオ。そのシリアスな雰囲気はまさにドラマと呼ぶにふさわしいです。冒険者が日々味わっているであろう死ととなりあわせの恐怖など感情の動きが如実に表現されていて、プレイヤはそういった緊張感を存分に味わうことができます。冒険者に考えられたセリフをしゃべらせることにより、プレイヤーですら知らないようなPC 達の魅力をかいま見ることができるのはうれしいです。またマルチエンドを採用することにより、ひとつひとつの選択が重みを増しさらに魅力を引き立てます。暗いテキスト主体のシナリオですが、そういったものが苦にならない方には是非プレイしていただきたいです。…ほら、言葉に出すとやっぱり陳腐だ。◎ (2003/04/05)

見えざる者の願い

 CardWirth の典型的なシナリオタイプのひとつであるじっくりと探索するダンジョンシナリオ。ちょっと探索が面倒な感はありますが、地図が見つかる点や休憩できる点などさまざまな配慮はありがたいです。そのほか探せば探すほどいろいろな物が見つかるうれしさを体感することができます。ちょっと扉が多くて分かりにくい部分もあるのでQubes の偉大さを改めて実感したり。とはいえダンジョンのさまざまな工夫は、多くの人に参考になる物だと思います。一生懸命探索すれば報酬がかなり豪華な、駆け出しの冒険者にはうれしいシナリオです。(2003/04/04)

教会の妖姫

 聞き込みで情報を集めつつ手がかりを得て事件を解決していくシティアドベンチャーシナリオ。情報カードやアイテムの活用など地味ながらツボを押さえた作りには大変好感が持てます。ストーリーもなかなか読ませる展開であり、これからの冒険に余韻を残す感じはいかにもCardWirth 的と言えると思います。シティアドベンチャーのお手本シナリオとして、多くの方にプレイしていただきたいシナリオです。○ (2003/04/02)

家宝の鎧

 下級騎士リヒャルト卿の家宝の鎧を取り返しに行くシナリオ。全体的にコミカルに描かれていて気軽に楽しめるシナリオです。工夫するとお宝が隠されていたり、ちょっとしたところで凝っているのがうれしいです。戦闘で工夫できたときはエンディングがちょっと変わるとさらによかったかなとは思うのですが、探索の軽快な音楽と相まってどなたでも気軽に楽しむことのできるシナリオだと思います。(2003/04/02)

スラムの病

 熱病の感染源と思われるサンプルを収集するシナリオ。地味な依頼ですがアイテムを使ったイベントなど、さまざまな面で凝っていて楽しめると思います。地味シナリオ好きからイベント好きまで、幅広い方におすすめしたいシナリオです。(2003/04/01)

薬仕入れの依頼

 薬の仕入れを頼まれた冒険者を描いたシナリオ。地味ながら冒険者やまわりの人が非常に自然に描かれていて、冒険者の日常生活を実感できるのは素晴らしいと思います。初回プレイでは筆者はほとんど儲けがなかったので(^^;、どうしたら報酬がたくさんもらえるかということをプレイヤー自身でも考えながらプレイするとさらに楽しめると思います。こういった地味なシナリオこそ逆に、CardWirth を代表するシナリオと言えるかも知れません。(2003/04/01)

夕陽の丘で

 奇妙な歌声について調査するシナリオ。最初の音楽は宿屋を出たところで変えて欲しいところでしたが、地味ながら筋の通った話で良くまとまっていると思います。難易度も筆者のレベル1のパーティでもクリアできましたので、低いレベルから楽しめます。このシナリオでPC の一人に吟遊詩人のクーポンをつけることが出来ますので、吟遊詩人志望がパーティにいる方に特におすすめのシナリオです。(2003/04/01)

戦場の炎

 冒険者が傭兵となり、遊撃隊として戦争に参加するシナリオ。このシナリオ内のオリジナルスキルである「命令システム(仮)」はリーダーに持たせるといい感じでおもしろい試みだと思います。完全な遊撃隊なので自分でどこに行くかも決めねばならず、戦争に参加している感じはちょっと薄いかも知れませんが、自分のパーティを戦闘で活躍させる実感を持つことはできると思います。筆者は最終的に謎なルートに行ってしまいました。で、おまけでびっくり(^^;。悔しかったのでレベル10で再挑戦してどうにか倒しました。シナリオ本体は、戦闘好きの方にはそれほど高くないレベルでのプレイをおすすめします。おまけは別ですが(^^;。(2003/03/30)

闇に誘われし者

 初期のWizardry のようなワイヤーフレームによる3D ダンジョンシナリオ。筆者は普段カードの描画をもっとも遅くしてプレイしているのですが、このシナリオは最速にしてプレイしました。オートマッピングがついているので迷うことはないのですが、なかなかに広いダンジョンなので謎解きなどのための往復は少しつらいです。敵も強いので高レベルでのプレイをおすすめします。難易度の高いダンジョンシナリオをお探しの方におすすめ。(2003/03/30)

水面下の鼓動

 護衛の依頼を受けた冒険者が暗殺者を捕まえるシナリオ。まずは情報集めからなのですがこれが非常に難しく、出会えるかどうかは運にも左右されるかも知れません。また聞き込む人がいなくても時間経過してしまうのはつらいところです。最後の敵が強いので高レベルでのプレイをおすすめします。クリアするのは大変ですが、その分達成感のあるシナリオだと思います。(2003/03/30)

平和への願い

 短編ながらも洗練されたストーリーシナリオ。MIDI の選曲など演出のレベルが高く、プレイヤーは作者さんが狙ったであろう緊張感のあるシリアスな雰囲気にかなり浸ることが出来ると思います。またもらったアイテムの使いどころやその他のスキルへの対応など、ゲーム性も非常に高いものになっており、単なるストーリーシナリオとして終わっていないところも素晴らしいです。筆者は使わずに攻略できましたが、謎解きが難しい方のために攻略テキストもついています。戦闘は、筆者は9レベル事前ドーピングなしでちょうどいいくらいと感じました。安心してプレイできる高レベル向けのシナリオをお探しの方は是非。○ (2003/03/26)

クリアラ遺跡の探索

 ダンジョン攻略シナリオ。どのダンジョンも良くできていて、なかなかにやりごたえのあるシナリオです。敵がかなり強いですが、途中でやめてもまたそこからやり直せるように作られているのは素晴らしいです。最後の敵であれを使うとあーなってしまうのは賛否両論あるかと思うのですが、自分としては歯ごたえのある戦闘も楽しめました。扉の鑑定に対応していないのは少し残念ですが、やりごたえのあるダンジョンものをお探しの方は是非。(2003/03/26)

前夜祭 第一部〜第三部

 ある学園を舞台にした、三部構成の異色作。全体的にコメディタッチで男の子向けのものになっています。しかし終盤にかけてなかなかに読ませる展開になりますので、ストーリーシナリオ好きの方なら楽しめると思います。第二部と第三部のはじめにこれまでのあらすじを読めるのは非常にいいと思いました。第三部は途中でセーブさせて欲しいところでしたが(^^;。ストーリーシナリオ好きの方、ちょっと変わったシナリオがやってみたい方におすすめ。(2003/03/26)

協奏曲<FATE>第六楽章 皓き世界

 FATE シリーズ最終章。今回はストーリーがメインとなります。演出、テキストともに丁寧に描かれていて、前作までのストーリーを理解されている方なら満足のいくシナリオに仕上がっていると思います。

 以下最終章ということでこのシリーズの総括を。メインはストーリーにあると思うのですが、同時に常に作者さんのプレイヤーを楽しませようとする姿勢が感じられて素晴らしかったです。システムや戦闘など、細やかな部分まで非常に凝っていて楽しめました。このシリーズを最後まで続けてプレイできたことを幸せに思います。と同時にこれだけの大作をゲームとして妥協することなく完結させた作者さんに敬意を表したいです。(2003/03/23)

協奏曲<FATE>第五楽章 金色の花

 FATE シリーズ第五章。探索もありますが、メインはストーリーにあるように思いました。今回のシナリオでストーリーの謎の多くの部分をなんとなくですが把握することができました。今までのシナリオでの関わりを活かして、PC を上手に話の本筋に絡ませていたように思います。この辺のPC の関わり合いに筆者の思い入れが大きく反映されて、個人的にうれしかったです。選曲も丁寧にされていて、ダンジョンのパズル的な要素も凝ったものでとても楽しめました。いよいよ次章が最終章、どのような結末が待っているか楽しみです。○ (2003/03/23)

協奏曲<FATE>第四楽章 紅き記憶

 FATE シリーズ第4章。今回は情報集めがメインとなるシティアドベンチャーです。時間の概念が導入されていて、刻々と状況が変化するのは素晴らしいです。隅々にいたるまでとても作りこまれていて楽しめました。ただ筆者が下手だったのか、全ての事件を筆者の手で解決することは残念ながら出来ませんでしたが(^^;。完成度はとても高く、まさに本格シティアドベンチャーと呼ぶにふさわしい出来だと思います。前作までをプレイされた方も、また違った楽しみを味わうことのできるシナリオだと思います。(2003/03/21)

協奏曲<FATE>第三楽章 黒の牙城

 FATE シリーズ第三章。今回はダンジョン攻略がメインです。仕掛けがいろいろあって、やりごたえのあるダンジョンでとても楽しめました。演出なども前章までと同様作りこまれていて、安心してプレイすることが出来ます。戦闘はやや厳しめなので、レベルは高い方がいいかな? ダンジョンが結構広いので、多少お時間に余裕のあるときにプレイしましょう。ダンジョン好きの方、前作までをプレイされた方なら安心して楽しむことが出来るシナリオだと思います。(2003/03/21)

blade of dragonslayer 〜影の津波〜

 『blade of dragonslayer 第一章 〜アーセラン王国の傭兵団〜』続編。今回は砦の防衛のためPC が一隊を指揮します。会議やシミュレーション的な戦闘など、さまざまな場面で隊長であるPC を存分にロールプレイさせてくれます。特にシミュレーション的な戦闘は説明も親切でゲーム性もあり、防衛戦の感じをよく表現していて非常に好感が持てました。

 前作同様作者さんのホームページにてレベルごとの紹介がされていますので、筆者は推奨とされるレベル9 でプレイさせていただきました。雰囲気作りが素晴らしく、戦争の中におかれたPC が上手に表現されていると思います。クーポンの点数が多いのがやや気になりましたが、前作をプレイされた方は必ずプレイしておくべきシナリオといえると思います。○ (2003/03/19)

バトルオリンピアトーナメント

 六人のパーティ同士による天下一武道会(?)のような闘技場決戦シナリオ。同じくバトルシナリオである『見参!東方武芸団』に比べると難易度は易しめなので、より多くの方が楽しめるのではないかと思います。筆者は全員LV.9 のパーティで挑戦したところ結構楽に勝ってしまったので、バトル好きの方はあえてもっと低いレベルで挑戦してみてもいいと思います。バトルの前日に顔見せ的に相手となるパーティと話ができ、なんとなく相手の特徴が予想できるのは非常にいいと思いました。戦闘がそれほど得意でない方でも、育てた自分のパーティを存分に活躍させたい方には是非おすすめのシナリオです。(2003/03/17)

隻腕の剣士

 非常に丁寧に作られたストーリーシナリオ。特にテキストでの表現が非常に詳細でわかりやすく、素直に感情移入することが出来ました。このシナリオは一人の冒険者の一人称から物語を展開します。そのことで感情移入を容易にしており、作者さんの試みは成功していると思いました。また選曲についても凝っていてより場の雰囲気を盛り上げていたと思います。配布されるアイテムなどプレイヤーへの配慮も十分になされていて好感が持てました。

 ワンシーンがやや長い場面もあり、なかなかセーブできないのは個人的に少しつらかったですが、凝った演出を実現するためには仕方のない部分もあり、この辺はなかなかに難しいところです。とはいえ、詳細に描かれたストーリーは十分にプレイヤーの心に響いてくるものだと思います。かなり長めですが、ストーリーものが好きな方には是非おすすめしたいシナリオです。○ (2003/03/17)

墓石の街

 近未来ハードボイルドアクション。作者さんによる雰囲気作りが非常にお上手で、こういう雰囲気が好きな方にはたまらないシナリオだと思います。マルチエンドですが、詳しい攻略法が書かれたHTML ファイルと2回目のプレイから序盤がスキップできる機能が付属しており、ストーリーを安心して楽しめる工夫がなされているのは素晴らしいです。アイテムの選択次第では戦闘がやや厳しいかもしれませんが、ストーリーだけでなくさまざまな場面でプレイヤーに考えさせるゲーム性もあり、多くの人が楽しめるシナリオだと思います。特にちょっと退廃的な、カッコイイ雰囲気が好きな方には絶対おすすめ。○ (2003/03/16)

至高の一品

 ノリのいい料理対決シナリオ。その手の漫画が好きな方ならきっと楽しめると思います。NPC もいい感じだし、演出も丁寧にされていて好感が持てました。分岐ポイントはやや微妙なものがあると思うのですが、おなかがそれほど減っていないときに、気軽な気持ちでぜひ多くの方にプレイしていただきたいシナリオです。(2003/03/15)

パンダのお見合い

 ミニイベント満載のなごみ系(筆者が勝手にカテゴライズ^^;)シティ・アドベンチャー。プレイしていてとても楽しく、音楽なども含めてなごみ系として非常によくできていると思います。思わず笑顔になってしまうような展開もしばしばでとても楽しめました。導入部分でちょっと引いてしまうかも知れませんが、ぜひ最後までいろいろなイベントを楽しんでみて欲しいと思います。こういった緊張感のそれほどないシナリオもまたいいなーと思いました。こういったシナリオが得意な女性プレイヤーの方にはもちろん、男性プレイヤーの方にも是非おすすめしたいシナリオです。○ (2003/03/14)

ミスティック・ミステリィ

 よくできたストーリーシナリオ。このシナリオは大まかに前半の探索・ミニゲームパートと後半の推理パートに分けることが出来ます。前半の探索・ミニゲームパートはちょっと冒険者が軽い部分はありますが、どなたでも楽しめるのではないかと思います。

 後半の推理パートはトリック自体は非常に凝ったものだと思うのですが、冒険者だけでなく、プレイヤーを納得させるためにもう一工夫欲しかったように思いました。突然プレイヤーの知らないことを冒険者がしゃべり出すのはちょっとびっくりすると思いますので(^^;。また、筆者は初回プレイ時に最後の選択肢で違うものを選んでしまいどうもすっきりしない話だなと思ってしまったのですが、別の選択肢にはこんな展開があったのですか…。ということで最後の選択肢選びは慎重に。キモとなるストーリーはとてもよくできていると思いますのでストーリーシナリオ好きの方には特におすすめしたいシナリオです。(2003/03/12)

槍弓術指南道場

 槍と弓のスキルを扱ったお店。威力もリューン準拠なので安心して使うことが出来ます。適性もリューン準拠なのが少し残念ですが、作者さんは別にお好きな様にいじくってください と書いて下さっていますので知識のある人はエディタを使って自分で変えてみてもいいかも知れません。絵も美麗だし名前もかっこいいので、槍使いや弓使いがパーティにいる方には是非おすすめしたいシナリオです。(2003/03/10)

名を知る者

 『名を知らぬ者』続編。前作同様、ダンジョンを探索するシナリオです。また前作ではすっきりしなかったストーリーもこちらで完結します。一階層ごとに中ボスが登場し、戦闘シナリオとしても楽しめます。ベストエンドを見るには前作からの行動がカギになるので注意が必要です。個人的にはB エンディングでも満足でしたが。前作を楽しめた方なら十分満足行く出来だと思います。(2003/03/10)

名を知らぬ者

 写し身の洞窟というダンジョンを探索するシナリオ。写し身の洞窟と言うことで、筆者はレベル9でプレイすればいきなり最後にいけるかなーと思いプレイしたのですが、最初のダンジョンからのスタートでした(^^;。ということでこのシナリオは3回ダンジョン探索を楽しむことが出来るシナリオです。レベルは1, 5, 9 あたりで一度ずつ行くのが適性なのではないかと思います。ストーリーとダンジョンがやや切り離されてしまっている感はありますが、ダンジョン攻略には工夫が必要なのでダンジョン好きな方には絶対楽しめると思います。またやりこみ要素もあるようなので、そういったものが好きな方も是非。ダンジョン好きの方には是非おすすめしたいシナリオです。(2003/03/10)

精霊の竪琴 〜奏でられたプレリュード〜

 吟遊詩人との交流を描いたストーリーシナリオ。イベントがいろいろあってなかなか楽しめると思います。特に最初に渡されるアイテムを使い込むことでちょっとずつスキルが得られるという工夫は素晴らしいと思いました。ミニゲームなどもあって飽きさせない作りになっていると思います。個人的には物語の焦点がNPC の心境の変化にあることが少し残念でしたが、楽しめるストーリーシナリオをお探しの方にはおすすめしたいです。(2003/03/10)

聖域といわれた森

 細かいところまで凝ったシナリオ。特に探索や戦闘に時間の概念を採用していて、それに合わせてさまざまな分岐が用意されているようです。目的地までの行程が遠く、戦闘も難しめなので戦闘が苦手な人にはちょっと厳しいかも知れませんが、戦闘好きな人には楽しめると思います。レベルごとに敵の強さを調節しているのは素晴らしいと思いました。同行のNPC に道案内をしてもらいたいなとは思いましたが、全体的に楽しめる出来だと思います。戦闘好きの方には特におすすめ。(2003/03/10)

名門菓子職人の挑戦

 短編ですが工夫されたストーリーシナリオ。特にPC のセリフ分けを決めるCAST システムは素晴らしいです。ストーリーも地味ながらなかなかいい話で、戦闘あり、イベントありと飽きの来ない作りになっていると思います。ちょっといい話をプレイしたい方におすすめ。

夜の交易都市

 『交易都市リューン』の夜の顔を描いたシナリオ。ダークなイメージのスキルやアイテムがたくさん売っています。裏通りには病院や盗賊ギルド、邪教の教会もあり、入会や入信が出来てしまったりもします。音楽なども含めて、イメージ作りに成功していると思います。パーティ内にダークなキャラがいる方には是非おすすめのシナリオです。(2003/03/10)

灰色の神殿

 低レベル向けであるにもかかわらず凝ったダンジョンシナリオ。プレイヤーにいろいろと工夫させる部分が作ってあり、そういうのが好きな人にはきっと楽しめると思います。拾ったアイテムを眺めてこのアイテムはどこで使うんだろう…とプレイヤーが考える、CardWirth というゲームの醍醐味のひとつといえるのではないでしょうか。

 連作の一話目の作りなのですっきりと終わらない部分がありますが、低レベル向けのダンジョンシナリオとしては非常によくできていると思いますので、多くの方におすすめしたいシナリオです。(2003/03/10)

スキルの店"赤煉瓦"

 イベントなどもある、よくできた店シナリオ。品物の説明が右クリックに対応していないのは残念ですが、全体的に使えるスキルが多くよくできていると思います。

 個人的に高く評価したいのは後半から利用できる仮想戦闘システムです。このシナリオはもともとリソースシナリオだったものを作り直したものだそうで、そういう意味では当然なのかも知れませんがこの仮想戦闘のバランスがとても素晴らしく、戦闘好きの方ならきっと楽しめると思います。対象レベルごとに戦闘が分けられているのでシナリオ作者の方も参考にするといいのではないかと思います。筆者は注意を聞いていないでレベル7の時にいきなりLV.4 を選んで焦りましたが(^^;。

 この仮想戦闘を最初から利用させてもらえればもっとよかったのではないかなとは思いますが、いろいろなスキルを見てみたい方や戦闘好きの方にはおすすめしたいシナリオです。(2003/03/10)

妖刀 紫苑

 非常に優れたストーリーシナリオ。作者さんがノベルシナリオと書かれているとおり、このシナリオには戦闘はありません。しかし、作者さん自作によるグラフィックによる場の雰囲気の表現、文章の読ませ方などのプレイヤーへのアプローチが実に優れており、知らず知らずのうちにプレイヤーはストーリーに引き込まれます。また性格診断システムによりPC がそれにそった活躍をするので、自分のPC に思い入れのある人も楽しめると思います。

 シナリオをプレイし終わったあとには「妖刀の取り扱い説明書」もあり。これもおまけとしては十分に楽しめるものでしたが、是非妖刀が変化した場合の説明も入れて欲しいと思いました。初めてプレイしたときは手に入れたアイテムの説明だと勘違いしてしまったので。マルチエンドの説明は配布元のホームページ にて解説されていますので、一度プレイし終わって複数のエンドを見たいかたはそちらを参考になさるとよろしいかと思います。

 作者さん自作によるグラフィックで表現される背景やキャラの表情、MIDI の入れ方など演出が特に優れており、ストーリーもの好きなら是非一度はやっておくべきシナリオだと思います。(2003/03/09)

愚者の楽園

 地味ですが非常によくできたストーリーシナリオ。作者さんはかなり後味が悪いシナリオ と書かれていますが、冒険者が数多くこなす依頼の中ではきっとこういった話もあるだろうという意味で非常によくできていると思います。そのあたりCardWirth というゲームの特性を上手に活かしていると思いました。またストーリーにメッセージが読みとれる部分にも個人的に好感が持てました。短編の良質なストーリーものをお探しの方におすすめ。(2003/03/08)

オルゴールは鳴き続く

 丁寧に作られた読み物シナリオ。読み物シナリオなだけにゲーム性はあまりないですが、短編ながら丁寧に書かれたテキストは優れていると思います。「ちょっといい人」な冒険者をロールプレイできるシナリオをお探しの方におすすめ。(2003/03/06)

blade of dragonslayer 第一章 〜アーセラン王国の傭兵団〜

 戦争ものの連作第一話。敵は妖魔の国なので相手はモンスターさん達です。CardWirth のシナリオをプレイするとき筆者はよくどのレベルでプレイするか迷ってしまうのですが、このシナリオは作者さんのホームページ でレベルごとに丁寧に紹介されていますのででそういった心配は無用です。筆者は推奨とされるレベル8でプレイさせていただきました。

 やや軽い部分があるので多少好みが分かれるかと思いますが、個人的にはとてもおもしろく感じられました。戦闘は連戦になりますが、燃える展開として上手に描かれていたと思います。手紙を情報カードとして使用していたのは理にかなっていて良かったです。報酬が多めな部分がやや気になりましたが、戦争で自分のパーティを活躍させてみたい方には是非お勧めしたいです。(2003/03/06)

闇を誘う鏡

 『蜃気楼の塔』の続編となるシナリオ。前作のクーポンを持っていなくてもプレイできる配慮がされているのは素晴らしいです。内容もストーリーもののダンジョン探索・戦闘シナリオとしてとても良くできていると思います。話の流れが丁寧で楽しめました。(。や?などが行頭にこないようにする)禁則処理をしていただければさらによかったと思います。

 最後の敵は戦闘好きとしては楽しめましたが、バランスという意味ではやや厳しいかもしれません。その上倒してもあれであれだったりするのはちょっと残念でした。とはいえダンジョン探索や戦闘ものが好きな方には十分楽しめる出来になっていると思います。あとがきによるとシリーズとしてまだまだ続くようですので次回作以降も楽しみです。(2003/03/05)

冒険者の都市フォルザーヴ

 丁寧に作られた店シナリオ。リューンと同じように店員さんがいないシンプルなタイプのお店です。売られているものは全体的に地味ですがいい感じなのではないでしょうか。リューンだけでは物足りない店好きの方、余計なイベントのないシンプルなお店をお探しの方には是非おすすめしたいです。(2003/03/03)

協奏曲<FATE>第二楽章 碧の聖域

 FATE シリーズ第二章。話の展開にやや疑問点が残る部分はありましたが、全体的によくできていると思います。特に攻略ダンジョンでのパズル的な要素は素晴らしいです。ただダンジョンをひとつクリアするごとに夜が挟まることがシナリオのテンポを少し悪くしてしまっているように感じました。この辺筆者としてはがんがん攻略させて欲しいところでしたが、作者さんとしてはイベントを重視されてのことと思いますのでなかなか難しいところです。二人パーティである分、戦闘は場合によっては厳しいかも知れません。解けていない謎がたくさんあるので、次章以降で少しずつ明らかになるのか楽しみです。(2003/03/21)

協奏曲<FATE>第一楽章 蒼き刻印

 キャンペーンシナリオ第一章。演出などが丁寧に作られていて、安心してプレイできると思います。特にこの作者さんはテキストでの表現がお上手だと思いました。ダンジョンがやや広いのが気になりましたが、他には特に不満点もなく楽しめました。パーティが分断され、その中で行動したりとイベントもいろいろ起きます。パズル的な謎解きも凝ったもので楽しめました。敵が結構強いと思ったのでレベルは高い方がよろしいかと。筆者は一本道かと思っていたのですが、マルチな展開のようで次章以降のプレイが楽しみです。(2003/03/21)

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